ドラム用のレコーディングマイクといえば、通常4〜7本くらいマイクを各ドラムパーツに配置します。ですが、僕たち8tracksのドラムレコーディングは、基本的にマイク1本で行います。
ドラムレコーディングには、どこのスタジオにもあるSHURE 58のマイクを使います。
ドラムセットの正面から斜めにドラマーの胸元あたりに照準を合わせます。この段階では、わりと大雑把でもなんとかなります。
1本で全部をカバーするため、ドラムを叩きながらマイク位置の調節をしていきます。
スネアとシンバルの音量バランスくらいは気をつけたいところです。
バスドラは、結構アバウトなマイクセッティングでも十分音が入るので大丈夫。
モニターで聴きながらマイク位置を微調整して最終的な場所を探ります。
ほとんどの場合、このセッティングでドラムのレコーディングをやっています。
「ローファイな音」とか「シャキシャキな音」とか、どういう雰囲気の音を録りたいかによってドラムのマイク位置はよく変えます。
ざっと挙げると、ローファイな雰囲気なら、バスドラ付近やスネアの裏を狙うセッティング。
ドラマーの後ろから録るなんてのも面白いかもしれません。
シャキシャキな雰囲気なら、高い位置からハイハットやシンバル越しに中央に向けてセッティングします。
ドラマーに適当に叩いてもらって、モニターしながらマイクを持ってウロウロしてみると「あ、コレ」という音の感じを見つけ易いです。
10cmくらいずらすとガラッと良くなったりもします。