僕たち8tracksは、リードとバッキングのギター2本編成です。
リードギターとバッキングギターでレコーディング方法を弱冠使い分けています。
リードギターを録るです。
フレーズを弾く機会も多いリードギターには、単一指向性のSHURE 57マイクでまっすぐな音を録ります。
ほとんどのスタジオでこのマイクは用意できます。
通常、リードギターにはMarshallのアンプを使用しています。
このタイプのアンプにはスピーカーが4つあるので、一番良く音が鳴っているスピーカーにターゲットを合わせます。
よく聴くとスピーカーによってムラがあるので、しっかり選びます。
スピーカーの中心から横に5〜10cm、アンプの表面から5cmほど離した位置にマイクをセットします。
概ねこれでオッケーですが、モニターしながら良いポイントを探ります。
エフェクターを使う場合は、一番音がデカくなる状態に合わせて録音レベルを調整することもお忘れなく。
バッキングギターを録るです。
バッキングギターのレコーディングには、SHUREの58マイクを使います。
どこにでもある最もメジャーなマイクです。
このマイクの丸い帽子部分を外して使っています。
バッキングギターのレコーディングでは、バンド全体の雰囲気との調和に気をつかっているので、広域的に拾音できるマイクを使用しています。
次に、アンプですが、このタイプのFenderアンプにはスピーカーが2つあるので、どちらか音が良く鳴っているほうにマイクの照準を合わせます。
やはりスピーカーの中心から5cmくらい、アンプの表面から10cmほど離してセットします。
僕たちは60年代な音が好きなので、バッキングギターのアンプセッティングにサラッと手を加えます。
Fenderのアンプによっては、裏にスイッチ類が並んでいるのですが、この中で「FULL」と「1/4」と書かれた切り替えスイッチを「1/4」にします。
これは、単純にアンプの出力をデカイほう(FULL)か、弱いほう(1/4)に切り替えるスイッチですが、あえて弱いほうに設定してボリュームのツマミで音の大きさは稼ぎます。
すると、アンプのナチュラルなゲインが得られるので、60年代っぽいクリアーなギターサウンドになります。
アンプが頑張ってる感じの音が好きです。
バッキングギターのレコーディングには、マイクをアンプに近づけすぎないことがポイントです。
アンプに近すぎると音の抜けが悪くなり、せっかくのコード感が台無しになってしまいます。
基本的にクリーントーンで演奏するバッキングギターですが、オーバードライブとブーストが付いたエフェクターをたまに使います。